首位スタートの金谷拓実(22=フリー)が通算11アンダー、202で自身3度目の優勝を飾った。

10アンダーから出て、最終ラウンドは3バーディー、2ボギーの71。強風のほか、雨の降る時間帯もあった不安定な天候の中でも大崩れせず、今年初戦で早速、白星を挙げた。

2位は金谷と同組で回ったアマチュアの中島啓太(20=日体大)で通算10アンダー、203。金谷と1打差の2位でスタートした木下稜介(29=ハートランド)は2つスコアを落として4位に終わった。

今大会は第2日に出場選手に新型コロナウイルス陽性者が出たとして第3日が中止に。決勝ラウンドは当初の4日間72ホール競技から3日間54ホール競技へ短縮して実施した。

◆金谷拓実(かなや・たくみ)1998年(平10)5月23日、広島県生まれ。5歳からゴルフを始める。15年に17歳51日の史上最年少で日本アマ優勝。同年の日本オープンは11位で、史上最年少でローアマを獲得。19年11月の三井住友VISA太平洋マスターズでアマ4人目のツアー優勝。同8月から約1年間、世界アマチュアランキング1位を維持し、20年度のアマ世界一の称号「マコーマックメダル」を受賞。20年10月2日にプロ転向し、同11月のダンロップ・フェニックスでプロ初優勝。172センチ、75キロ。

◆男子ゴルフの東京五輪出場枠 国際ゴルフ連盟(IGF)が発表する21年6月21日時点の世界ランキングを基にした五輪ゴルフランキングで決定する。基本的には各国のランキング上位2人までを選出。五輪ゴルフランキングの上位15位までに入れば最大4人まで出場可能となる。現在、日本人トップは14位の松山英樹で、次いで83位に今平周吾、そして118位に金谷と続く。ランキングに反映されるポイント配分は国内よりも海外ツアーの方が多い。