国内女子ゴルフツアー、パナソニック・オープン(4月30日~5月2日、千葉・浜野GC)の前日練習が行われ、今年ここまで8戦4勝の稲見萌寧(21=都築電気)が2週連続優勝へ意欲をみせた。

この日は雨のためラウンドは回避し、パッティングなどを入念に確認。「(調整は)大丈夫です。一昨年に初出場して上位で戦えていた。いいイメージはあります」と自信をみせた。

今年はここまで勝率5割と無類の強さをみせる中、この日には通信大手の楽天とプロゴルファー初となるスポンサー契約締結も発表。稲見は「ものすごく名誉なことですし、光栄だなと思います」と笑顔をみせた。プロ野球の楽天やサッカー、Jリーグのヴィッセル神戸など国内外のスポーツ界で積極的な動きをみせている同社との契約だけに「(楽天の)田中マー君とか、(ヴィッセル神戸の)イニエスタさんとかもそうだったので、私で大丈夫かなと思ったりもしますけど」と笑わせ「私も楽天市場とかを活用させてもらっているので、すごいことだなと思います」と話した。

千葉県在住で今大会、会場へは自宅から通う。「すごくリラックスして、休むこともできているので、気持ち的には楽にできる試合になる」。今年の活躍で世界ランキングも日本人4番手に浮上。同2番手までが選ばれる東京五輪の代表争いでも猛チャージをみせており「出たいという思いもありますけど、そのためには目の前の1試合、1試合。そこを頑張って結果的に出場できればと思います」と意気込んだ。

今大会は4週前のヤマハ・レディース葛城(4月1~4日)で初タッグを組んで優勝した幼なじみの男子ゴルファー、丁志優(ジョン・ジウ)に再びキャディーを任せる。28日はちょうど丁の21歳の誕生日で、稲見の自宅に呼んでケーキなどでお祝いしたという。ゴルフを始めた10歳の頃から切磋琢磨(せっさたくま)してきたパートナーとの2度目の優勝もかかっており「お互い、今週は頑張ろうかなと思っています。自宅からも通えるし、より一層心が和む試合になると思いますね」と話した。【松尾幸之介】