国内男子ツアーのSansan KBCオーガスタが26日、福岡・芥屋GC(7210ヤード、パー72)で開幕する。全英オープンなど海外参戦から帰国初戦の木下稜介(30=ハードランド)は25日、練習ラウンドを行った。

木下はこの日、2週間の自主隔離が明けた。インのみハーフを回って「隔離中は家で素振りをしたり“鳥かご”で打ったりだけ。コースを回ったのは久しぶりで…」と鈍った勘を取り戻すことに追われた。

一方、海外で得た収穫は大きい。メジャー初挑戦となった7月中旬の全英オープンで予選通過、その後渡米し、今月初旬のWGC(世界選手権シリーズ)フェデックス・セントジュード招待に出場し、43位に終わった。「レベルの違いがあり過ぎて、心が折れました」。日本のコースでは経験出来ない芝質に打ちのめされ、より多く海外に出る必要性を痛感した。

フェデックス・セントジュード招待では同学年の松山英樹のプレーオフを見届けた。自分の競技が終わり、車で5分のホテルに戻り、シャワーを浴び、ベッドで横になってスマホで状況をチェックしていると、松山が驚異的な追い上げを見せていた。「これはプレーオフがある」と急いでコースに戻り、戦いを見届けた。「いや~、かっこ良かったです。(ヒデキは)2位だったけど、あの風、あの状況でピンに絡めるセカンドショット、完璧に打つパット」。その松山から「早くこっちに来い。一緒にやろう」とエールを送られたという。

歩むべき道がはっきり見えた。「日本では賞金王を目指しますが、国内で頑張って、世界ランク(現在107位)を何とか50位以内に」。今大会から、より海外を意識し、日々を過ごすことになる。【加藤裕一】