昨年11月の大王製紙エリエール・レディース以来、半年ぶりの国内ツアーに出場した渋野日向子(23=サントリー)は2バーディー、4ボギーの74、2オーバーで67位と大きく出遅れた。予選カットラインは60位。首位と8打差から、巻き返しを図る。林菜乃子が6アンダーで単独首位。今季4勝もここ2戦連続予選落ちの西郷真央が2位。昨季賞金女王の稲見萌寧が3位につけた。

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厳しい表情が続いた。大きな拍手で迎えられ、10番パー4からスタート。1・5メートルのバーディーパットはわずかに外れた。絶好のチャンスをものにできず、波に乗れなかった。「応援を力にできず、残念な結果になりました。内容も最低で10点」とうなだれた。「パッティングは最近の感じでは頑張った方。やはりショットが…」と分析した。

前日会見で「マネジメントとか関係なく、欲のままにゴルフをしてしまっていたが、整理できた」と明かしていた。課題を「自分の欲と闘いながら、どれだけやりたいマネジメントをできるか」としていただけに、「今日は欲に負けたという感じ」と淡々と振り返った。

冷静な判断もあった。最終9番パー5の第2打。ドライバーを持ったが、3Wに持ち替えた。“直ドラ”回避理由を「ボールが沈んどる感じだったんで、ドライバーだとリスクもある。自信を持って振れる3Wの方がチャンスにつけやすい」と説明した。2日目へ、「攻めていくしかない。どんな結果になろうと、自分の徹底したマネジメントを最後まで頑張りたい」。巻き返しを図るべく約2時間半、黙々と居残り練習を続けた。【近藤由美子】

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