堀川未来夢(29=Wave Energy)が、逃げ切りでツアー通算3勝目、国内メジャー2勝目を飾った。2位に3打差の首位から出て4バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの70と1つ伸ばして回り、通算15アンダー、269。一時は1打差まで縮められた2位との差は、スタート時点と変わらず3打差のままだった。

堀川の国内メジャー優勝は、ツアー初優勝だった19年6月のツアー選手権森ビル杯以来、3年ぶり。優勝は昨年11月のカシオ・ワールドオープン以来で、今季初優勝となった。

序盤は苦しかった。同じ最終組で2位から出た嘉数光倫(かかず・てるみち)が、1、2番で連続バーディー。連続パーだった堀川は、一気に1打差まで詰められた。さらに3番パー4は、ティーショットを大きく右に曲げた。隣接する2番にほど近い、深いがけ下に打ち込む大ピンチ。1度は傾斜の中腹あたりで、ボールが発見されたと思われたが、これが最終組の選手とは全く関係のないボールだった。再捜索すると、深いがけ下で見つかった。気落ちしかねない状況だったが、第2打でがけから脱出した。すると右ラフからの第3打は、ピンまで1メートルにぴたりとつけるスーパーショット。大ピンチをパーで切り抜けると、このホールでチャンスにつけていた嘉数はバーディーパットを外した。ここで流れが一気に変わった。

5番パー5で、第3打をピン奥3メートルにつけ、難しい下りの3メートルを沈めて最初のバーディーを奪った。さらに7番パー3では、ティーショットを4メートルにつけて2つ目のバーディー。2位嘉数との差を、スタート時点の3打差に戻した。逆に重圧をかけられた格好の嘉数が、8、9番と連続ボギー。2位と5打差で折り返した。

それでも後半も楽に試合は進まなかった。12番で最初のボギーをたたき、13番でバーディーを奪って取り戻した後の14番パー3で痛恨のダブルボギー。短い1・5メートルのボギーパットを外していた。2位との差は3打と予断を許さない状況だったが、勝負を決定づけるバーディーが飛び出したのは16番パー4。グリーン奥のラフから放った第3打のアプローチが、直接カップイン。チップインバーディーが飛び出し、力強く右手でガッツポーズをつくった。この時点で2位との差を4打差に広げて勝負あり。優勝を決めると、喜びを爆発させた。

今大会が行われたグランフィールズCCがある静岡・三島市は、日大時代に4年間過ごし「第2の故郷」という慣れ親しんだ地。今大会は「応援してくれる人は多いけど、変なプレッシャーはない。応援に応えたい」と、意気込んで臨んでいた。最終日も、母校日大ゴルフ部の後輩が、スクールカラーのピンク色のシャツを着て、大勢応援に駆けつける中での優勝だった

片岡尚之が12アンダーで2位に入った。

【関連記事】ゴルフニュース一覧>>