まるで映画のような実況中継のエンディングだった。

中継するTBSテレビでの解説を、今大会で卒業する中嶋常幸(70)が、最終日最後の場面で「こんな試合を見られて、幸せです」と涙声で別れを告げた。

ロリー・マキロイ(35)がジャスティン・ローズ(44=ともに英国)とのプレーオフの末、メジャー全4大会制覇の「生涯グランドスラム」を劇的に達成した。

四半世紀ぶりの快挙。それ以上に困難に打ち勝ったマキロイ、年齢を超越したローズの執念は、筋書きのないストーリーだった。

そして、実況の小笠原亘アナウンサーから「中嶋さんはこの戦いをもって、放送席を去ります。ありがとうございました」と言葉を贈られた中嶋は、涙がにじんでいると分かるような声だった。

「一言、言わせていただきます。今年で27年の解説を卒業します。今まで応援していただき、本当にありがとうございました。また、たくさんの感動を与えてくれたマスターズにも心から感謝します。本当にありがとうございました」

画面には「解説 中嶋常幸」のテロップが先頭で流れ始めていた。

小笠原アナも明らかに泣いていた。

「こんな試合を見られて幸せです」と、中嶋が最後に言葉を添えた。

ゲスト解説の宮里優作(44)も「マスターズは最高です」とコメントした。

マキロイの男泣きのシーンで、視聴者から支持された中嶋は番組を卒業した。

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