グレース・キム(24=オーストラリア)が、歴史に残るミラクルでメジャー初優勝を逆転で飾った。23年ロッテ選手権以来のツアー通算2勝目。優勝賞金120万ドル(約1億7400万円)を手にした。
ミンジ・リーらツアー仲間から祝福された24歳は「この4日間ほど、いいプレーができたことは今までない。やってきたことを信じ、いいショットを意識した。とにかく、本当に良かった」と感極まった。
首位と1打差3位から出た最終日。勝負どころの後半12番で痛恨のダブルボギーをたたき、勝負あったかに思われた。
だが、ここから2つのミラクルがあった。
上がり4ホールでバーディー、バーディー、パー、イーグル。一気に4つスコアを伸ばし、首位のジーノ・ティティクル(タイ)に通算14アンダーで追いついた。
優勝を意識したのか、ジーノはその4ホールで、1つしか伸ばせなかった。
突入した18番パー5だけを使うプレーオフ。
1ホール目でキムの第2打が大きく右に曲がり、グリーン右前のペナルティーエリア(池)へ。万事休すと思われたが、再び奇跡が起きた。ドロップしての第4打のアプローチが、チップインバーディー。ジーノもバーディーで譲らなかったが、流れはキムに完全に傾いていた。
そして2ホール目。キムがピン右4メートルのイーグルパットを沈め、勝負があった。この日だけで3つのイーグルを決めたツアー3年目、世界ランキング99位の24歳の今後が、一気に注目されそうだ。
優勝会見での主な一問一答は次の通り。
-劇的な優勝
キム (プレーオフ1ホール目の)18番で池の真ん中に自分のボールがあった時、本当にがっかりした。でも、まだ終わってない。最後まで分からないと思い直した。ドロップもいいライだった。あのチップインバーディーは、もう1回できるかは分からない。
-プレーオフを含めて、最終日に18番で3度もプレーした
キム 18番は3回とも4ハイブリッドで打った。あのクラブはずっとバッグにいれておく。最後のイーグルパットは、昨年のアヤカ(=古江彩佳も同じ18番で4メートルのイーグルパットを決めて優勝)のパットと似たラインで、よく覚えていた。キャディーもカップにまっすぐだといって、そう打った。何もかもがすごく急に起こったので、本当に興奮している。優勝して、ここにこうして座っていることが本当にうれしい。
◆メジャー初優勝が目前に迫りながら2位に終わったジーノ・ティティクル(22) 最後まで戦ったことをとても誇りに思っている。今日はタフな1日になると思っていた。パットを入れても外しても、すべてが素晴らしい時間だった。もっといいチャンスが、再び訪れると願っています。

