3人が並ぶ首位から出た木村彩子(29=コンフェックス)が、3年ぶりツアー通算2勝目を飾った。6バーディー、2ボギーの68と4つ伸ばして回り、通算12アンダー、204。22年のアース・モンダミン・カップに次ぐ2勝目に、18番のグリーン上で歓喜の瞬間を迎えた。
第2ラウンドを終えて8アンダーの首位で並んだ渡辺彩香、高橋彩華とともに最終組でスタートした。伸ばしたいパー5の出だし1番で、同組の渡辺、高橋がそろってバーディー発進。いきなり3位に後退したが焦らなかった。4、5番を連続バーディーとすると、渡辺も同じく2ホール連続で伸ばし、1打差を追う展開は変わらず。マッチレースの様相を呈した。
だが渡辺が6番から連続ボギーとし、パーを並べた木村が7番で単独首位に浮上すると、そこからは一気に独走態勢に入った。8番パー3では、ティーショットがあと少しでホールインワンという、ピンまで50センチのスーパーショットとなって、楽々バーディーとした。2位との差は、5つ目のバーディーを奪った13番終了時点で4打、6つ目のバーディーを奪った16番終了時点で5打に広げた。
第1ラウンドはイーブンパーの44位と、優勝争いの圏外にいた。そこから前日18日の第2ラウンドで、スタートから5連続バーディーを奪うなど、ビッグスコア「64」をマークして、一気に首位に並んで最終日を迎えた。11月2日には30歳の誕生日を迎えるが、20代のうちに2勝目を挙げた。
95年度生まれは今季、自身の他に永峰咲希、柏原明日架、金沢志奈、堀琴音が次々と優勝。いずれも数シーズンにわたるブランク優勝や初優勝などで、ここへきて存在感を発揮している世代だ。それだけに前日のホールアウト後、木村は「私たち『○○世代』ってついてないんです。ぜひ付けてください!」と、報道陣にリクエストしていた。
今季、次々と勝つ前までは「自分たちでは『石ころ世代』って言っていたんです。磨けば光る、みたいな感じで」と、言い合っていたという。すでに「ダイヤモンド世代」と呼ばれている03年度生まれのような、すでに光り輝いている存在ではないが、まだまだ潜在能力の高さを秘めているという自負が、木村をはじめ、95年度生まれの各選手に芽生えた中で、木村も流れに乗って頂点に立った。

