桑木志帆(23=大和ハウス工業)が、プレーオフ2ホール目で激闘を制し、日本女子7人目の海外メジャー制覇の偉業を達成した。正規の18ホールは3バーディー、2ボギーの70で回り、通算5アンダー、279。

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プレーオフは今回で3回目。初めて経験したのが、23年7月の資生堂レディース(現在のJAL・資生堂レディース)。桜井心那とのプレーオフで敗れ、ツアー初優勝を逃した。桜井を笑顔で拍手。ハグで祝福した。その後、人目もはばからず号泣した。常に笑顔を心がけている選手だけに、見ていたこちらも驚いた記憶がある。

当時、ツアーに帯同していた父正利さんによると、桑木が人前で泣くことはあまりない。会場から帰る途中、何度も「悔しい」とつぶやいていたという。「これまで帰る車中で『悔しい』は、ほとんど言わなかった。悔しさは尋常じゃなかったと思います。掛ける言葉もなかった」。

当日中に次戦が行われる北海道へ移動する予定だったが、「体のケアに行きたい」とフライトをキャンセル。1人で電車に乗り、片道1時間以上かけて千葉県内のジムに向かった。正利さんは「へとへとになって少しゆっくりすればいいのに、と思いましたが、1度決めたことは必ずやる子。プロ根性がある」と感心した。「志帆も流した涙の分だけ強くなると思います。苦しんで勝った方が喜びも違ってくる。もっとうれしいはず」と話していた。1年後の同大会でツアー初優勝を果たして“リベンジ”した。

そして今回。プレーオフ3戦目で初めての勝利。しかも、海外メジャーVをつかみ取った。悔し涙を流したあの日からちょうど3年。正利さんの言葉通り、涙を流した分だけ、強く、たくましくなった。【近藤由美子】

【全英女子オープン】14位→24位→41位→優勝! 桑木志帆のこれまでのメジャー成績は?