京産大(関西2位)が2大会続けて8強で姿を消した。明大(関東対抗戦2位)を1度は逆転しながら21-27で惜敗した。FW平均体重で約10キロ上回る明大の重戦車FWから認定トライを奪うなど健闘。トライ数は3-3と同じだが、PGの差で11大会ぶりの4強を逃した。天理大(関西1位)は7-33で東海大(関東リーグ戦2位)に完敗。9連覇を目指す帝京大、大東大も来年1月2日の準決勝に進み、関西勢は2大会ぶりに4強入りできなかった。

 京産大は“16人”で戦った。FW8人の平均体重は明大の103・1キロに対し、93・8キロ。それでもスクラムを押した。6点を追う後半11分に、モールから認定トライを奪って勝ち越し。4分後にはプロップ酒井がラックから抜けて突き放した。重戦車の明大にFW戦で勝ち、トライ数も3-3。残り15分までリードしただけに、試合終了を告げる無情の笛が響くとメンバーは泣き崩れた。

 主将代行の酒井は「隣に中川がいるつもりでスクラムを組みました」と号泣した。フッカー中川主将が11月25日近大戦で頸椎(けいつい)を損傷し、今も入院する。前日22日には病室から映像が届いた。ベッドに横たわったまま「必ず勝ってくれ!」と言う姿に全員が涙を流して結束。PG2本の差に大西監督は「負けて泣いたのは初めてです。みんな、隣にキャプテンがいると思って戦った。よく頑張ってくれた。彼も喜んでくれるはずです」と選手を褒めた。

 屋台骨となった酒井は春日丘時代は控え。東海大仰星出身のロック広はメンバーにすら入っていない。関西リーグ得点王のFW河野がキッカーを務めたのは今春から。無名ばかりで大西監督は「入れ替え戦も覚悟した」と言うが、同時に「今までで一番伸びた世代」と評価。伝統のたたき上げで鍛えられ、11大会ぶりの4強はあと1歩だった。雑草軍団の夢は、散った。【益子浩一】