高校総体、インカレ王者の日本男子がびっくりだ。女子テニスで、東レ・パンパシフィックオープン(大阪)に出場している世界4位で第1シードの大坂なおみ(21=日清食品)が17日、会場で約1時間半、みっちりと汗を流した。先週の13日から、今大会の練習相手として、毎日、大坂のヒッティングパートナーを務めるのは、現役の片山翔(30=伊予銀行)だ。

片山は、名門柳川高(福岡)で06年高校総体、早大では09年インカレを制し、プロ転向後は15年全日本で4強入りした。その片山が「女性のボールじゃない。ちゃんと構えないと打ち返せないほど球が重い」と、大坂の打球に驚いた。

大坂は、13日に、ジェンキンス氏とのコーチ契約解消をSNSで公表。今大会からは、父フランソワさんが代役でコーチを務める。ただ、日本テニス協会で大坂を担当する吉川真司女子代表コーチに練習の現場は任せ、フランソワさんは総監督のような立場だ。吉川コーチは、積極的に練習を組み立て、アドバイスを送り「(コーチがいなかった)昔に戻ったみたいな感じだった」。

順当に行けば、準々決勝で対戦するはずだった同23位のマルティッチ(クロアチア)が体調不良で欠場。マルティッチは、先週の鄭州(中国)で準優勝。波に乗っていただけに、大坂には、大阪で追い風だ!

◆東レ・パンパシフィックオープンは、WOWOWで9月16日~22日、連日生中継。WOWOWメンバーズオンデマンドでも配信。