ハンドボール女子世界選手権(11月30日~・熊本)を目指す日本代表ウルリック・キルケリー監督(47)が17日、ラグビー日本代表から刺激を受けたことを明かした。デンマーク出身の同監督は「ラグビーは詳しくないが、日本チームの活躍は素晴らしい。最高のストーリーだ。日本を祝福したい」と一気に話した。

テレビ観戦で注目するのは選手の目。「勝利への強いモチベーションが、目を見れば分かる。みんな、本当にいい目をしている」。さらに、スタジアムの雰囲気も見る。「試合の場として最高だ。選手として、あの中で試合をすればパフォーマンスは上がる」と、満員のスタンドが作り出すムードの良さを口にした。

20日からは欧州遠征に出発する。世界選手権、来年の東京五輪に向けて経験を積むことが目的。「残念ながら(ラグビーW杯の)南アフリカ戦は見ることができない。ラグビーで有名な国だが、今の日本チームの勢いなら勝てるし、勝ってほしい」と願った。

ラグビーの躍進は、日本で迎える世界選手権へチームに好影響を与える。「ホームの試合だし、ファンの声援は力になる。選手たちが経験したことのない多くのファンの前で試合をしたい」と世界選手権での満員の観客を期待した。

目標はまず、1次リーグ突破だ。6カ国中3位に入らなければならないが、同組のスウェーデンとロシアは抜けた存在。中国、アルゼンチンと3番目のイスを争うが「何が起こるか分からないのがスポーツ。我々にだって、何かを起こすチャンスはある」。ラグビーW杯開催都市の熊本を、今度はハンドボール女子日本代表「おりひめジャパン」が盛り上げる。