ミスター・ハンドボール宮崎大輔(38)が、東京オリンピック(五輪)出場へ最後のアピールをする。

ハンドボール男子の日本選手権1回戦が19日に東京・墨田区総合体育館ほかで行われ、宮崎は日体大の一員としてVarious鹿児島と対戦。元日本代表も擁する九州代表相手に5得点して36-15の大勝に貢献し「目標は優勝。決勝まで行って(古巣の)大崎電気と対戦したい」と話した。

04年アテネ大会予選から日本を引っ張るが、五輪出場はかなわず。東京五輪は開催国枠があるが、今年1月の世界選手権を最後に代表から遠ざかる。「呼ばれるのを待っている。この大会でアピールしないと」。3回戦まで進めば日本リーグ勢が相手。代表入りへ最後のアピールの場になる。

この日は滞空時間の長いジャンプシュートや、サイドから転がす技ありのスピンシュートも決めた。「大学の練習量で走りは鍛えられた。体重は7キロ落ちて73キロです」。大崎電気時代は司令塔だったが、今は代表と同じ左サイド。「まだ進化している」と胸を張る。

13日の日体大の体育発表実演会「有力選手紹介」では、柔道の阿部兄妹、レスリングの文田ら金メダル候補を率いて先頭で紹介された。「年の順」と笑うが、周囲の期待は感じる。「もちろん五輪出場が目標。そのために、日体大に来たので」。38歳は、競技人生をかけて東京五輪を目指す。【荻島弘一】