アメリカンフットボールの学生日本一を決める甲子園ボウル(15日)に出場する関学大(関西2位)が12日、東日本代表の早大戦(関東1位)を前に、決戦の場となる甲子園球場で練習を公開した。

昨年と同じ舞台で2年連続の対戦となった。鳥内秀晃監督(61)は「早大は(負けてから)1年かけてやってきている。簡単ではない」と昨年勝利した相手に連勝する難しさを語った。

相手のプレーは東日本代表校決定戦を見て、変化を感じ取ったという。「関東リーグと戦い方が違う。我々の知らないプレーが出てる」と警戒も、「今年はうちもいっぱいやりますよ」とニヤリ。さらに、「早大はDLが強力。うちのラインは故障中だから危ない。真ん中止めないとしんどい。試合当日に急に治ると思うけどな」と、試合前から鳥内節でけん制した。

今季限りで退任を発表している名将は、監督として12度目の優勝を懸けた決戦となる。「勝ちを期待されているのでしんどいですよ。でも、しゃあない。優勝のために1年やってるから。(選手が)勝って喜んでくれたらそれでいい。1年の苦労が報われる。それでいい」としみじみ語った。【南谷竜則】