00年シドニーオリンピック(五輪)競泳女子400メートル個人メドレー銀メダル田島寧子らを指導した藤森善弘コーチ(56)が、3月末で日体大を退職していたことが8日、分かった。日体大広報部は「昨年度で退任されました」。同コーチは現在、17年世界選手権銀メダルの男子平泳ぎ小関也朱篤、16年リオデジャネイロ五輪代表の女子清水咲子らを指導している。 藤森コーチは「私も『えっ』というところはあったが、契約ごとなのでしょうがないです」とした。日本代表コーチ経験もあり、出身校の日体大で99年から21年間、指導。多くのトップ選手を輩出してきたが、昨年度で契約満了となった。

今後は日体大施設以外の新しい練習拠点で、1年延期の東京五輪で活躍が期待される小関ら約12人を引き続き、指導していく。同コーチは「これからはトップスイマーに特化した強化を行っていきます」とした。