新潟アルビレックスBBは今季初の3連勝を逃した。大阪エヴェッサに81-91で敗れた。第4クオーター(Q)、69-68の残り5分47秒から連続14失点。要所で守備が崩壊し、第2Qでつけていた最大11点差を逆転された。PG五十嵐圭(40)が8アシストするなど、前半から連係の取れた攻撃ができていたが、いい形を40分間続けることができなかった。

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五十嵐が巧みに攻撃を操った。リードを9点に広げた第2クオーター(Q)、速攻からSFロスコ・アレン、Cジェイソン・ウォッシュバーンに的確にパス。スコアメーカーを乗せた。点の取り合いになった後半も冷静にゲームメーク。アシストは前半だけで6。振るったタクトのペースは乱れなかった。

「自分が攻撃に絡まなければ」。前節まで9勝(18敗)と低迷が続く中、例年以上に自らが前面に出ることを意識した。その上で、周囲のメンバーの特長をじっくりと把握。外国籍選手の生かし方を探っていた。

新潟は新年初戦の京都ハンナリーズ戦(2、3日)で連勝後、リーグ戦は約3週間中断。その間、福田将吾監督は「守備の基礎と大阪対策に取り組んだ」。ここまで1試合平均約85失点。減少させるためピックアンドロールの対策、1対1の強度アップなどにチームルールの徹底をふまえながら取り組んだ。大阪は外国籍選手を中心に個の能力を生かして点を重ねるチーム。中断期間の成果を試すにはうってつけの相手だった。

攻撃面でも味方のカバー、外国籍選手のインサイドでの動き方などをチェック。試合形式の練習では個々が頻繁に声を掛け合った。戦う雰囲気はできつつあった。大阪戦、やるべきことを明確にして臨んだ。

前半の連係の取れた攻撃が最後まで続かない。第2Qでつけていた最大11点差を後半に逆転され、今季初の3連勝を逃した。【斎藤慎一郎】