陸上の幕開けとなった男子ハーフマラソン競歩で世界記録(1時間20分34秒)保持者の山西利和(30=愛知製鋼)が、日本勢初の金メダルを逃した。1時間28分1秒で18年ジャカルタ大会以来の銀。19歳の石升吉(中国)に周回遅れの4分29秒差でゴールし、「悔しいです。難しいですね」と言葉を詰まらせた。

男子9選手で行われた混合レースは歩形違反が頻発した。先頭争いの山西も11キロ過ぎに3回目の警告を受けて2分間のペナルティーエリアで待機となり、痛恨のタイムロスとなった。自身の歩きは「昨年に比べれば安定していた」。だが、「(審判と)自分の認識とのズレがあるのかもしれない」とも振り返った。

昨年9月の世界選手権東京大会でも勝負どころでペナルティーを受け、3度目の金を逃した。苦い記憶も頭にちらついたが、「まだ2番にいたので、そこをキープするしかない」。切り替えて順位を死守した。

今季から20キロに代わった新種目で世界記録を持っていても歩型の美しさで中国を上回れなかった。「あらゆる審判に対して一定のクオリティーを出せる技術が課題かな」。悔しさを糧に一歩一歩を踏みしめる。【泉光太郎】

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