世界女王の藤波朱理(18=日体大1年)が、節目の公式戦100連勝に王手をかけた。準決勝で片岡梨乃(早大)に10-0のテクニカルフォール勝ち。わずか1分45秒で圧倒した。これで中学2年の17年9月から続く連勝記録を「99」に伸ばし、決勝進出を決めた。
初戦の準々決勝も1分41秒で完勝。佐々木花恋(日大)に6ポイント獲得からのフォール勝ちで、難なく準決勝へ駒を進めていた。
日本協会が公認している藤波の連勝記録は、大会前時点で「97」。中学2年の夏を最後に負けておらず、全日本女子オープン選手権(中学生48キロ級)優勝から白星だけ積み上げてきた。
昨年は史上5人目となる高校生での世界女王に。その世界選手権(昨年10月)もアジア選手権(今年4月)も、各4試合すべてテクニカルフォール勝ち&無失点と無敵の強さを誇る。24年パリ五輪(オリンピック)に向けて「無敗でパリまで行って金メダルを取りたい」と目標を定めている。
アジア選手権の前後には「(連勝記録について)言ってもらうことが多いんですけど、自分が強くなることに集中しているので、そんなに意識していなくて。過去のことなので前だけ向いて、目の前の試合で勝つことしか考えていない。自分自身を高めていくことに集中したい」とマットに集中する構えを見せていた。
大会前の本紙インタビューでは「金メダルを父の日(翌19日)に贈ります」と約束。同大学コーチで、三重県から上京した今春から2人で暮らしているセコンドの父俊一さんとの明治杯2連覇、そして100連勝達成へ決意も示していた。
女子レスリング界では五輪3連覇の吉田沙保里が206連勝、同4連覇の伊調馨が189連勝の記録を誇っている。吉田と同じ53キロ級の藤波が大台到達の100連勝まで、あと1勝。注目の決勝は午後5時ごろ行われる予定だ。【木下淳】


