昨季3位の東京ベイ(旧クボタ)が接戦を制し、開幕からの無敗を守った。神戸(旧神戸製鋼)を25-21で下し、序盤戦を終えて4勝1分けの勝ち点20で2位を守った。9月にW杯フランス大会を控える中、日本代表WTB根塚洸雅(24)が「プレーヤー・オブ・ザ・マッチ」で存在感を示した。2連覇を目指す埼玉(旧パナソニック)は開幕5連勝で首位をキープした。

   ◇   ◇

東京湾から吹く寒風に関係なく、根塚が走りでスイッチを入れた。3点リードで折り返した後半。右サイドに立つと、相手キックオフを捕球した。1列で迫る防御ラインを確認し、左へパス…と見せかけ仕掛けた。FW第1列の大柄な選手の合間を突破し、一気に約45メートルを駆け上がった。そこから大きく左へ展開し、日本代表WTBファンデンヒーファーが左隅にトライ。根塚は開始28秒の得点の立役者となり「得意なゾーン。迷わず狙いにいきました」と頭と足を連動させた。

西の名門を相手に厳しい戦いを強いられた。前半開始から約20分、そのほとんどが攻撃で無得点。22分にSOフォーリーのPGで先制したが、2分後に逆転された。何とかリードで後半に入ったが、昨季、新人賞やベスト15を受賞した根塚も「ゴール前でなかなかトライを取り切れていなかった。流れを作りたかった」と展開を分析していた。4点リードの最終盤は途中出場したロックのボタが負傷交代し、フッカー杉本がFW第3列に入る総力戦。主将で15年W杯日本代表のCTB立川は「大事な時間帯で自分たちのペースに持っていく。ここ数年、タイトな試合を経験できているのが大きい」とうなずいた。

過去最高3位から日本一を目指す今季。初のW杯を狙う根塚は「スペースを見て周りや自分の使い方が良くなってきた」と成長を実感する。第16節まで続くリーグで5試合を終え、無敗で2位を維持。上位4チームのプレーオフはもちろん、悲願の頂点へ、成功体験を積んでいる。【松本航】