男子の能代科学技術(秋田)が土浦日大(茨城)に72-87で敗れ、4年連続の初戦敗退。
中野珠斗(しゅうと)主将(3年)は3点シュート(3P)3本を含むチーム最多23得点、5アシストでチームを引っ張ったが、「統合後初勝利」は来年にお預けとなった。女子は聖和学園(宮城)が市前橋(群馬)に99-82で勝ち、初戦突破。U16日本代表の阿部友愛が28得点、14リバウンドのダブルダブルを達成、内田理香が21得点の計49得点を挙げるなど2年生コンビがチームを引っ張った。女子の柴田学園、男子の八戸学院光星の青森勢も初戦を突破、男子の福島東稜、羽黒(山形)も2回戦に駒を進めた。
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統合から3度目の冬も初戦で敗れたが、中野は前を向いた。前半はシュートの精度も高く、12得点と躍動。38-38の同点で前半を折り返したが、第3クオーター(Q)開始から4連続失点でリードを許した。秋田出身の深沢桜太(3年)ら身長190センチを超えるビッグマンにリバウンドで競り負け、オフェンスが単発になることもあった。
点差は離されても、まだ終わっていない。「チームを引っ張るのは自分しかいない」と、9点を追う残り4分から速攻などで連続得点をマーク。声を出してチームを鼓舞し、第4Q残り5分で1点差にまで追い上げた。逆転ムードも高まったが、そこからターンオーバーや3Pを許すなど失点も目立ち、最後に振り切られた。小松元監督(50)は「やりたいことを貫いてやろうとしたが、予想以上にサイズもあった。最後はシュートが狂ったのでしんどかった。でもよくやった」とねぎらった。
3年生13人は統合した21年に入学。中野は「1年生の頃はバスケもしたくないし、練習にも行きたくない環境だった」というが、同監督の就任もあり、チームは徐々に変化。先輩と後輩の仲は良く、3Pが決まればベンチの選手は立ち上がって喜び、目の前のプレーを全員で楽しんだ。この3年間は「楽しかった。きつかったのもあるけど、この13人でバスケできたことは思い出になる」。就任3年目の指揮官は「いろんな思いがありながら、それに生徒が乗っかってくれたので、まず勝ちたかった。本当に悔しい」。敗戦を糧に、能代科学技術が新たなスタートを切る。【相沢孔志】
○…聖和学園 2年生コンビが躍動した。第1Qは軽快なリズムを刻むかのように得点を重ね、32-15と上々の滑り出し。阿部がこのQだけで11得点と早くも2桁得点をマーク、内田も6得点で続いた。一時は楽勝ムードも漂ったが、市前橋PG戸塚妃莉(2年)に3P8本成功を含む32得点を許すなど計82失点。守備面で課題が残った。この日21得点の内田は「攻撃から守備にスイッチするとき、自分の足が全然動いていなかった」と反省。「この先は自分よりも身長が高い選手が相手になってくると思うのでしっかり考えてやっていきたい」と前を見据えた。
阿部は地元仙台出身。優勝候補の一角、桜花学園(愛知)に双子の姉・心愛がいる。大会前には「『頑張ろうね』とあっさりした感じ(笑い)」だが、声をかけあったという。今日24日は星城(愛知2位)と対戦する。「個人的には姉と戦いたいというのはありますけど、勝ち上がっていくには死ぬ気でやらないといけない山なので1戦1戦全力で戦っていけたら」と気を引き締めた。
ウインターカップは3位が最高成績。初戦突破を果たした聖和学園が目の前の1戦に全力で挑み、悲願の決勝進出を狙う。
○…一関学院 5年ぶりの出場も初戦敗退。第2Qは開始から9連続失点を許し、試合の主導権を握られた。第4Q残り11秒でPG栗田実凪主将(3年)が3点シュートを決めるなど粘り強さを発揮したが、1勝には届かず。12得点のPG照井優奈(2年)は「初めての大舞台に緊張した。1月には新人戦があるので、中心としてチームを引っ張っていきたい。1対1や戦術面をもっと磨きたい」と、この経験を生かしていく。
○…福島東稜(女子) 初の初戦突破を惜しくも逃した。16点を追う第4Q、5連続得点などで23-7と圧倒。73-73で延長戦に突入したが、中盤に3Pでリードを許すと、ターンオーバーやシュートの精度を欠き、連続失点で逃げ切られた。3P6本を含む両チーム最多28得点の柴田美奈主将(3年)は「(第4Qに)詰められて良かったが、勝ちきることができなかったのはすごく悔しい」と振り返った。
○…秋田中央 明星学園(東京2位)に敗れ、48年ぶりの勝利ならず。PG三浦華心(かこ、3年)を中心に超攻撃型バスケが機能。第3Qには最大9点差をつけたが、第4Q、60-60から連続3Pを許すなど引き離された。21得点を挙げた目黒結子(2年)は「スピードは通用したが、(得点を)決めきる部分で差がついた。来年も秋田で優勝して全国で初戦突破したい」と全国1勝を誓った。
○…柴田学園 龍谷富山に70-49で貫禄勝ち。第1Qこそ19-22とリードを許したものの、第2Qに相手をわずか2得点に抑え、波に乗った。工藤美羽(3年)の23得点を筆頭に白戸彩希(3年)が13得点、波多野陽南(1年)が12得点、千葉羽尋(3年)が10得点と4人が2桁得点をマークした。チームは2回戦で昨年と並ぶ16強入りをかけ、東海大福岡(福岡1位)と対戦する。
○…八戸学院光星 川内(鹿児島)との延長戦にもつれこむ激闘を制し、80-73で勝利。2年連続初戦突破を果たした。67-67で迎えた延長戦は、開始30秒までにSG成田倖紳(3年)、SF雪田海児(3年)が2Pを決め、勢いをもたらすと、1分4秒には雪田の3Pがさく裂。この日28得点の活躍で、チームを勝利へと導いた。2回戦では初出場の京都精華学園と激突する。
◆テレビ放送 男子決勝は29日午後1時からテレビ朝日系で、女子決勝は28日正午からBS朝日でともに生放送


