国学院栃木はCTB福田正武(せいぶ、3年)とWTB福田恒秀道(つねひでみち、1年)の福田兄弟が攻撃をけん引し、初戦勝利を呼び込んだ。

前半5分には、兄の正武がクロスしながらボールを渡し、受けた弟の恒秀道が飛び込んで先制トライ。同8分と17分には正武がトライを決めて、チームに勢いをもたらした。

吉岡肇監督(62)は「彼らは持ってますよね。相手は1つ勝ってきていて、魔物がいる、鬼門と言われるシード校の30日の試合で、反省点もあったが71点取れて良かった」と胸をなで下ろした。

兄弟2人の間には、他の選手には入り込めない“あうんの呼吸”がある。兄が「他の選手だったらいないところに弟がいて、それによく気付く」と話せば、弟は「自分が相手を抜きに行きたい時に、いいところに毎回パスを出してくれる」と息はぴったりだ。

吉岡監督も「僕らは『声を出せ』とよく言うけど、あの2人に声はいらない。すごいと思う」と舌を巻くコミュニケーションは大きな武器になっている。

兄弟そろってプレーできるのは、今大会が最後となる。兄は2人で決めたこの日の先制トライに満足せず「2人のコンビプレーで、もっと良いトライを決めたい」と貪欲。弟も「兄とやれるのはすごく貴重な時間だと思うので、勝ち残ってできるだけ長く一緒にやりたいです」。

元日の3回戦で対戦する中部大春日丘(愛知)との一戦でも、2人の思いがシンクロしたプレーで、トライを決めるつもりだ。【永田淳】

【高校ラグビー2023】スコア速報はこちら