青山学院大(青学大)が2年ぶり7度目の総合優勝を飾った。2022年にマークした10時間43分42秒の大会記録を塗り替える10時間41分25秒。全国に門戸を広げた100回目の記念大会に花を添えた。2位の駒澤大(駒大)は10時間48分0秒で、6分35秒の大差をつけた。

 

就任20年目の原晋監督(56)が掲げた「負けてたまるか大作戦」を完結。今季の大学3大駅伝は昨年10月の出雲は5位、同11月の全日本は2位にとどまったが、得意の箱根路で圧勝劇。新たな黄金時代への幕開けとなった。

アンカーを学生たちの輪の中で見守った原監督は、ゴールを見届けると3度中を舞った。勝利インタビュー。昨年12月前半から中旬にかけてチーム状況が悪く「シード権を取れるかどうか」の状態だったことを明かし、「そこから約3週間で学生たちが本気で向き合ってくれて、私以上に優勝したいという気持ちが強かったレースだった」と、選手たちをねぎらった。

箱根駅伝100周年、青山学院創立150周年、そして監督就任20周年のメモリアルイヤーに復権。「このタイミングで優勝させていただいたこと、大学関係者、高校、OB、妻美穂に支えられて迎えられたことをうれしく思う」と、感謝の言葉を連ねた。

2日を往路記録の5時間18分13秒で制し、2位駒澤大(駒大)と2分38秒差をつけ、6区の野村昭夢(3年)が芦ノ湖をスタート。初の山下りで区間2位と好走し、駒大との差を4分17秒へ広げた。

7区は大学ラストイヤーで初出走となった山内健登(4年)。4年目で出雲4区区間賞を獲得した実力者は、この日も区間3位と力走した。8区の箱根初出走の塩出翔太(2年)も歴代3位となる1時間4分0秒をマークした。

9区の倉本玄太(4年)から10区の宇田川瞬矢(2年)へも首位でタスキ渡し。3区で先頭に立ち、そのままゴール地点の大手町へと帰ってきた。駒大の史上初の2季連続3冠を阻止した。

今大会の出走者10人のうち、前回大会も走ったのは太田蒼生(3年)と佐藤一世(4年)の2人のみ。これはシード10校中で最少で、初の箱根出走者は7人にのぼり、復路は全員が初だった。経験値不足も懸念されたが、原監督のもとで育ったフレッシュグリーンのランナーたちは躍動。追う展開や並走でも強さを示し、山区間でも区間上位で奮闘。復路ではスタートから単独走となったが、快調に駒大との差を広げ、独走で第100回大会の王者に立った。