【ボストン=松本航、藤塚大輔】3季ぶり出場の樋口新葉(24=ノエビア)が、好演技で日本勢の先陣を切った。72・10点で4位発進。首位のアリサ・リュウ(米国)と2・48点差につけた。

演技後はガッツポーズを見せて「朝に『72(点)ぐらい出さないとな』と思って試合に入ったので、目標達成ができてうれしい。今季の中で一番落ち着いていて、完璧に近いショートが滑れた。この試合でそういう演技ができたのがうれしかったです」と振り返った。

冒頭のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)に始まり、ルッツ-トーループの連続3回転、3回転フリップを成功。スピン3つ、ステップシークエンスも全て最高のレベル4でそろえ、演技中から会場は大歓声に包まれた。国際スケート連盟(ISU)公認大会では22年北京五輪以来のSP70点台で「すごく自分に矢印を向けて、行動できるようになった」と動じなかった。

今大会は26年ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)の国・地域別出場枠が懸かっており、日本勢上位2人の合計順位が「13」以内で最大3枠確保となる。日本勢最初の出番で好演技を披露し「『自分が足を引っ張らないように』という気持ちがすごく大きかったです。すごく安心したのが一番大きい。次に滑る選手に向けても、すごくいい流れを作れたと思うので、自分も明日、明後日と、またその流れを途切らさせずに滑れるといいなと思います」と中1日で迎えるフリーを見据えた。