レスリングの世界選手権(9月13日開幕、ザグレブ)に向けた公開練習が29日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で行われ、パリオリンピック(五輪)グレコローマン77キロ級金メダルの日下尚(24=マルハン北日本)が、初タイトル獲得へ自信を示した。

約2時間、仲間たちと汗を流した五輪王者。試合形式のハードなトレーニングが中心だったが、「スポーツは自分との戦い。1人だと甘えが出ちゃうこともあるので、こうやって強制的に追い込める環境は幸せ」と、競い合える環境に感謝した。開幕まで半月となった大舞台へ調整は順調で、「結構自信はあります」と手応えを示した。

2度目の世界選手権のテーマは「強さを見せつける」。初出場のパリ五輪で頂点に立ち、追われる立場に変わったが、「プレッシャーを感じている部分は正直1ミリもない」と言い切る。初出場の23年は銅メダルに終わっており「すごくワクワクしている。たまたまオリンピックで優勝したんじゃないというところを見せたい」と、自らの課した目標に挑む「チャレンジャー」の立ち位置を強調する。五輪後はドイツのブンデスリーガで研さんを積んだ24歳。「生き様、種の強さを見せつけたい」と鼻息を荒らげた。

同67キロ級代表の曽我部京太郎(ALSOK)も取材対応。パリ五輪では初戦敗退に終わっており、「リベンジする相手がたくさんいる。世界の選手も『自分がチャンピオンになる』という気持ちでやってくるので、気持ちで負けないようにしっかり練習でも追い込んでいきたい」と意気込みを語った。【勝部晃多】