関西1位の天理大が、FW戦を制して2季ぶりに4強に進出した。前半に3トライを奪って22-7とリードしながら、後半に2連続トライを許して一時は5点差まで迫られた。

だが、大学屈指の重量を誇る大東大の強力FWに圧力をかけ、後半29分には敵陣22メートルライン付近で、相手ボールのスクラムから反則を誘った。その反則からPGを決めて25-17とリードを広げると、終了間際にもスクラムから圧力をかけて再び反則を誘い、モールを押し込んでダメ押しトライを奪った。

FW8人の平均体重は、大東大より約10キロも軽い97・1キロ。プロップ加藤滉紫(こうし、4年)は「スクラムを強くしないと、強い大学には勝てないと思った。FWが強い京産大の練習を、自主練に取り入れたことで自信がつきました」と明かした。

FW陣は体重100キロ以上あるプロップの選手を肩車し、100メートルをゆっくり歩くことで足腰を鍛えたという。その特訓が土壇場で生きた。

1月2日の準決勝の相手は前人未到の10連覇を目指す帝京大に決まった。

11年度の決勝戦で12-15で惜敗し、16年度の準決勝でも敗れた。小松節夫監督は「あの時(11年度)はBKのチーム。FWは今回のチームの方が安定している」。フッカーの島根一磨主将(4年)は「一昨年のチームは帝京に敗れている。その悔しさを胸に挑戦する」と雪辱を誓った。