今月20日開幕するラグビーW杯の前哨戦として日本で初開催されている「国際防衛ラグビー競技会」に15日、自衛隊が登場した。

前回3位のフランス軍に3-19で敗れたが、後半33分まで3-5の接戦に持ち込み、相手主将に「最後まで分からないタフな試合だった。(自衛隊は)スクラムが素晴らしかった」と言わせる試合だった。

初戦のパプアニューギニア国防軍戦で10トライを挙げ、71-0で大勝した仏軍に、自衛隊は前半10分、PGで先制。スクラムを押し、仏軍が故意にスクラムを崩す反則を犯す場面も2度つくった。後半34分、42分にトライを奪われ、最後は点差が離れたが、日本勢初のフランス戦勝利もあり得た展開だっただけに、W杯出場3度の松尾勝博HCは「トライ4本は覚悟していたのに3本に抑え、フランスを慌てさせ、必死にさせたが、風上の前半、あと2回、PGを狙って刻んでいれば」と悔しさをのぞかせた。

国際防衛ラグビーは、2011年からW杯開催国で開かれ、今回が3回目。自衛隊のほか9カ国の軍隊が参加している。ベスト4を逃した自衛隊は、次戦は親善試合でトンガ王国軍と戦う。【中嶋文明】