日本ラグビー協会は18日、9月8日開幕のW杯フランス大会に臨む日本代表メンバー33人を発表した。
15日時点で30人の決定とし、そこからロックのジェームス・ムーア(30=浦安D-Rocks)がコンディション不良で離脱。“スクランブル態勢”の状況でロックのサウマキ・アマナキ(26=コベルコ神戸スティーラーズ)、ワーナー・ディアンズ(21=東芝ブレイブルーパス東京)、ヘル・ウベ(33)と、フランカーで暫定3試合出場停止のピーター・ラブスカフニ(34=ともにクボタスピアーズ船橋・東京ベイ)が選ばれた。
19日の欧州への出発を前に、3大会連続選出のプロップ稲垣啓太(33=埼玉パナソニックワイルドナイツ)が意思疎通の重要性を説いた。
◇ ◇ ◇
W杯への切符は、残り3枚から4枚へと増えていた。
15日の発表後に前回W杯の主力で、今夏の代表戦5試合中4試合で先発のムーアが離脱。追加登録は4人となった。
16日からの東京・府中合宿には候補6人が参加。代表戦全5試合に先発したアマト・ファカタバ(リコーブラックラムズ東京)は、5日フィジー戦で痛めた足首が癒えなかった。欧州への出発を翌日に控えた午後4時半、4人の追加登録選手が発表された。
スクラムやラインアウトで重要な役割を担う、ロックの台所事情は厳しい。
ムーア、ファカタバを欠き、追加登録された身長201センチのディアンズはリハビリ中。W杯前最後のテストマッチとなる26日イタリア戦は欠場濃厚だ。サウマキは代表キャップを持っておらず、首脳陣は難しいやりくりとなる。
中でも勝敗の鍵を握るのがスクラム。16年から担当の長谷川慎コーチの下、8人の力を逃がさないスタイルを築いてきた。府中合宿はこの日で終了。都内の宿舎に戻った稲垣は、流動的な状況にも「そのメンツでできると思っている。一緒にやってきた仲間。みんなスクラムの仕組みは分かっている」と言い切った。
焦点は明確という。
「あとはコミュニケーションの部分。ただ『しゃべろう』『押そう』はいらない。大事なのは(試合の状況に応じて)何が起きていて、何を修正しないといけないのか。それを伝えるべき相手に、伝えられるか」
FWのW杯経験者は半数の9人。左プロップの稲垣の場合は隣のフッカー、後ろの左ロックとフランカー、時にNO8の4人と密に情報交換する。出場試合の数こそ違えど、W杯メンバー33人全員が合宿で同じ釜の飯を食べてきた。
日本で過ごすW杯前最後の夜。稲垣は真剣な表情で誓った。
「『楽しみ』という感覚はないです。『結果を残さないといけない』という責任感が強い。優勝を狙っている。大会期間中も成長していかなければいけない」
スローガンは「OUR TEAM(私たちのチーム)」。
その真価が問われる。【松本航】
◆日本代表メンバー
◇プロップ
稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
シオネ・ハラシリ(横浜キヤノンイーグルス)
具智元(コベルコ神戸スティーラーズ)
垣永真之介(東京サントリーサンゴリアス)
バル・アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
◇フッカー
堀江翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
堀越康介(東京サントリーサンゴリアス)
◇ロック
サウマキ・アマナキ(コベルコ神戸スティーラーズ)
ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)
ヘル・ウベ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
◇ロック/フランカー
ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
◇フランカー
ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)
福井翔大(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
リーチ・マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)
ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
◇SH
斎藤直人(東京サントリーサンゴリアス)
流大(東京サントリーサンゴリアス)
福田健太(トヨタヴェルブリッツ)
◇FB/SO
小倉順平(横浜キヤノンイーグルス)
◇SO
李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)
松田力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
◇CTB
長田智希(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
中野将伍(東京サントリーサンゴリアス)
中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)
ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
◇WTB
ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京)
シオサイア・フィフィタ(トヨタヴェルブリッツ)
セミシ・マシレワ(花園近鉄ライナーズ)
レメキ・ロマノラバ(NECグリーンロケッツ東葛)
◇FB/WTB
松島幸太朗(東京サントリーサンゴリアス)




