17歳脚本家が竹中直人脱がした
青春サーフィン映画「キャッチ・ア・ウェーブ」(高橋伸之監督、4月29日公開)の完成報告会見が16日、都内で行われ、三浦春馬(15)竹中直人(49)ら出演者とともに、史上最年少の脚本家、豊田和真さん(17)も出席した。
原作、脚本を豊田さんは高校2年生。映画監督志望で、年間に100本は見るという映画少年だ。関係者によると、原作は高校に合格した直後に企画。受験のため封印していた映画に触れられる喜びの中、ふと「サーフィン版『ウォーターボーイズ』を撮りたい」と、バスの中で企画を思いついた。将来の映画化を願って書いた小説を05年に出版。情報番組などで取り上げられて注目を集めた。
脚本も「自分でやってみたい」と、映画化の決定前から執筆開始。数々の脚本を読むなど、独学で学んだ。物語は落ちこぼれ高校生がサーフィンに挑むひと夏を描く。小説は「イメージで書いたもの」。執筆中に初めてサーフィンに挑戦して、具体的なイメージをつかみ脚本を書き上げた。
伝説のサーファー役は竹中を当て込んで書き、全裸で砂浜に転がっている大胆なシーンを織り込んだ。会見で竹中のものまねを披露するなど、手法も愛きょうも人気脚本家の三谷幸喜氏ばりだった。「完ぺきなおじさんサーファー。脱いでくれたところが僕の心を射止めました」とベテランを絶賛すると、竹中も「こんな登場シーンは外国映画を探してもない。びっくりしました」とその才能と大物ぶりに驚いていた。加藤ローサ(20)木村了(17)浜田岳(17)が出席した。
[2006/3/17/10:34 紙面から]
写真=映画「キャッチ・ア・ウェーブ」の完成報告会見に出席した左から竹中直人、加藤ローサ、主演の三浦春馬
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