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  今、心の診察室では
 

【第69回】

仕事に会社に依存…見つめ直して

今、心の診察室では

めまい(心身症)

 40代のBさんは、超エリートとして出世街道を突き進んでいた。常に業績を上げ、若くして部長になり、いずれは社長のいすも狙えるほど。しかし、ある日、部下が不祥事を起こし、その責任を取って辞職することになってしまう。Bさんは家族を抱え、早急に再就職先を探す必要があったが、外出しようとすると、頭痛やめまいに襲われた。次の日も、その翌日も、症状は治まらない。ところが、検査を受けても異常なし。心療内科への受診を勧められた。Bさんは心療内科医に「どうしてもフラフラして歩けないんです」と訴えた。

 「仕事そのものに自信を失ったり、恐怖心を持った心身症は、治療が容易ではありません。エリートの方は、初めての挫折体験で仕事に対して恐怖心を持つようになってしまう。心の状態がフラフラして、それが身体症状に表れるのです。しかし、ご本人は認めようとはしません。心の問題に目を向けず、症状だけのせいにするケースが多いのです」と、国立精神・神経センター国府台病院(千葉県市川市)の石川俊男部長は説明する。

 優秀な会社員ほど、会社のために一生懸命仕事に取り組み、いつの間にか組織への依存度が高くなっている。だが、現在の職場は従来よりシビア。突然、仕事を取り上げて放り出すこともある。依存度が高い人ほど、ショックは大きい。ストレスは膨らみ、それが身体への症状となって表れる。

 「転職によって新しい職場に復帰した方々は、その後、心身症の症状は再発しにくい。しかし、40〜50代の方々は再就職が厳しく、転職も簡単にはできません。そういう方々をどうするかが今の課題です」(石川部長)。

 Bさんは、郊外の診療所で転地療養を受けたが、自宅に戻ってからまた症状が出始めた。フラフラして吐き気もする。そのため、再就職ができない。

 「本来は人材が最大の資源です。最近増加中の心身症は、優秀な人たちが多くかかっていますから、社会にとっても損失。何のために仕事をするのか、仕事に関する基本的な考え方について、あらためてご自身で見つめ直してみていただきたいと思います」(石川部長)。

【ジャーナリスト 松井宏夫】

転地療養

 職場に近い病院では、入院しても仕事のストレスは解消されにくい。そのため、職場から遠く離れた地方の診療所に転院し心療内科の治療を受ける。多くの場合、転地療養で心身症の症状は改善。だが、本人がストレスを自覚しないと職場復帰後に再発するケースは多い。
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