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  現代医学が明かす漢方の威力
 

【第64回】

麦門冬湯が気管支炎に効く

現代医学が明かす漢方の威力

治りにくいセキ(1)

 風邪の後、他の症状は治まったのにいつまでもセキが止まらない。気管支炎で、寝がけにセキが出て眠れない。こんな時にタンなどを排出するセキ本来の働きは妨げず、不要なセキだけを止めてくれるのが麦門冬湯(ばくもんどうとう)だ。

 こうした麦門冬湯の作用を解明したのは、熊本大薬学部の宮田健教授。今でこそ、漢方薬の作用が盛んに研究されているが、その先駆けともいえるのが宮田教授の研究だ。世界的に評価されている数少ない漢方薬の研究でもある。しかし、その研究は「反省」から始まったという。

 宮田教授は、呼吸器の専門家。以前から漢方薬に興味は持っていたものの、効かないと思っていた。「動物実験では、のどに穴をあけてウサギの毛を入れたり、電気的に刺激して人工的にセキを出させます。これに麦門冬湯をのませても、全く効果がないのです」。

 西洋薬では、コデインというセキ止めがよく使われる。同じ実験で、コデインを使うと、きれいにセキが止まる。「やっぱり漢方薬は効かないね」。そう話す宮田教授に、ある日、実際に患者に麦門冬湯を使っている医師が「いや、よく効くよ」と反論してきた。

 これは、ひょっとすると実験方法が間違っているのではないか。患者と同じようにセキをする動物モデルを作ろうと宮田教授は苦労して気管支炎のモルモットを作った。2カ月ほど亜硫酸ガスを吸わせて気管支炎にするのだそうだ。こうしてできた気管支炎のモルモットに麦門冬湯をのませてみると、見事にセキが止まったのだ。

 「反対に、人工的なセキにはよく効いたコデインが全く効かない。目からウロコが落ちた思いでした」。人工的に作った不自然なセキには一向に効かなかった麦門冬湯が、人間と同じように気管支炎でセキをする動物には、よく効くことが分かったのである。

 「セキの専門家として恥ずかしいと思い、それから本格的に麦門冬湯の研究を始めたのです」。

【ジャーナリスト 祢津加奈子】

人工的なセキ

 実験では、刺激の程度を調整しやすいのでウサギの毛でノドを刺激したり、有毒ガスで刺激する、電気的に刺激する、脳のセキ中枢を刺激するといった方法でセキをさせる。
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