世界王者のネーサン・チェン(米国)がSP史上最高得点となる113・97点で首位に立った。

鍵山優真(オリエンタルバイオ/星槎)が108・12点で2位、宇野昌磨(トヨタ自動車)は105・90点で3位、羽生結弦(ANA)は95・15位で8位。

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◆金メダル争い展望 世界選手権3連覇中のネーサン・チェン(米国)が、初の頂点へ優位に立つ。

直近に出場した国際スケート連盟(ISU)公認大会となる昨年10月末のグランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダでは、3種4本の4回転ジャンプを着氷させて200・46点。五輪ではさらに1本増やす予定で、重圧のかかる国際大会での最終滑走の経験も豊富といえる。

5・85点差で追う2位鍵山優真(18=オリエンタルバイオ/星槎)、8・07点差の3位宇野昌磨(24=トヨタ自動車)は自らの攻めたジャンプ構成に集中したい。鍵山は団体戦フリーで世界歴代3位となる自己ベスト208・94点をマーク。習得したばかりで、着氷時にこらえた4回転ループの加点は0・60点。ステップはレベル3(最高は4)と取りこぼし伸びしろは残されている。

宇野は4種5本の4回転に挑戦する意向を持ち、フリー自己最高の更新も期待される。ジャンプ1本が明暗を分ける大一番となる。