昨年末のドーピング検査で陽性反応が出たものの、スポーツ仲裁裁判所(CAS)から北京オリンピック(五輪)女子フィギュアスケートの個人戦出場を認める裁定が下ったROC(ロシア・オリンピック委員会)のカミラ・ワリエワ(15)の弁護士が「ワリエワの祖父が使用していた薬が混入した」とドーピングについて説明していることが分かった。ロイター、APをはじめ各国メディアが報じた。

国際オリンピック委員会(IOC)規律委員会のデニス・オズワルド氏が、13日に行われたCASの聴聞会におけるワリエワ側の主張だとして明かした。また同氏によると、ワリエワの弁護士は、ワリエワが“有罪”だとするには疑念が生じるような要素も示したという。

ワリエワは昨年末のドーピング検査で陽性反応を示したが、まだその時のBサンプルについては分析が行われていない。

また、女子フィギュア個人戦には出場できるが、ドーピングについての調査は続く。すでに団体で金を獲得し、個人戦でも優勝候補の大本命だが、後日メダルを剥奪される可能性は残されているという。