ドーピング違反騒動に揺れるROC(ロシア・オリンピック委員会)の15歳、カミラ・ワリエワは4位だった。

禁止薬物トリメタジジンの陽性反応が出て、批判の中にあって夢舞台に立った。世界最高記録を持つフリー曲「ボレロ」の赤と黒の衣装で登場し、冒頭で4回転サルコーを着したが、その後のジャンプで着氷のミスが出るなど精彩を欠いた。演技後、笑顔はなかった。

国際オリンピック委員会(IOC)から「暫定」記録とされる。

ワリエワは昨年末のドーピング検査で陽性反応が出たものの、スポーツ仲裁裁判所(CAS)から個人戦出場を認める裁定が下された。国際オリンピック委員会(IOC)はワリエワが3位以内に入った場合はメダル授与式を実施しないと発表し、前代未聞の混乱が続いていた。

金メダルはアンナ・シェルバコワ(ROC)、銀メダルはアレクサンドラ・トルソワ(ROC)。坂本花織(21=シスメックス)が153・29点で合計233・13点となり、銅メダルを獲得した。樋口新葉(21=明大)は5位、河辺愛菜(17=木下アカデミー)は23位だった。