北京オリンピック(五輪)(来月4日開幕)に出場する日本選手団の結団式が29日、都内で行われ、スピードスケートの5種目でメダルを狙う高木美帆主将(27=日体大職)らが出席した。高木は「初出場した15歳から12年たち、主将で五輪に挑めることは誇りに思う」と述べた。

東京大会から続くコロナ禍での五輪。主将の役割を聞かれ「私が先頭で引っ張るイメージではなく、コロナという困難で先が見えない中、助け合う、フォローし合える一体感をつくりだせたら」と答えた。

昨夏の東京大会では応援する側に立った。「どういう思いでテレビ画面を見つめるのかという思いも含め、たくさんの刺激や感動をもらった」と言い、「今度は私たちが伝えられるように頑張りたい」と意気込んだ。

18年平昌五輪で主将を務めた同じスピードスケートの小平奈緒からはエールを受けたという。5種目に挑む覚悟について「目標は金メダル。長い戦いになるが最初から最後まで力強くありたい」と言い切った。

旗手を務める同競技の郷亜里砂(34=イヨテツク)も出席。6日後に迫った開会式へ「初めて持った団旗は想像以上に重かったが、開会式では笑顔で選手たちの先頭に立ちたい」と語った。

伊東秀仁団長によると30日に北京に向けて出国する選手団の83人全員が2回目のPCR検査で陰性だったという。平昌五輪の13個を超えるメダル獲得を目標に掲げた。【三須一紀】