北京五輪男子フィギュアスケートSPが8日行われ、95・15点で8位スタートと出遅れた羽生結弦(27=ANA)の地元宮城県の縁の神社では、多くのファンが参拝に訪れ羽生の逆転Vを祈った。

神社の名前に「羽生」が入っていることから、ファンの聖地の1つとなっている「羽生天神社」(大郷町)には、SP終了後に、ファンとみられる女性参拝客が複数訪れ、羽生の10日のフリーに向けた巻き返しを祈った。大会前には大郷町の田中学町長も羽生の活躍を祈願した。境内にかけられた絵馬の中には羽生を応援する文言が並ぶものが目立つ。関係者によると、羽生の活躍を祈願する絵馬は100枚以上に上っている。宮司の岡公市さんは「けがをしないで精いっぱい頑張ってほしい」と羽生にエールを送った。

羽生も参拝に訪れたことがあることで知られる仙台市太白区の「秋保神社」では「勝負の神」を祭る。宮司の菅原望さんによると、羽生を応援するのぼりがズラリと並んでいる。参拝するファンが18年平昌(ピョンチャン)五輪から増え、のぼりは現在、100本近くが奉納された。のぼりの準備に2週間かかるため、今は断っている状況だという。羽生の五輪3連覇を願うファンが連日訪れている。【沢田直人】