五輪5度出場の日本のエース、渡部暁斗(33=北野建設)が銅メダルを獲得した。複合日本勢で初めて3大会連続でメダルを獲得した。

金メダルのヨルゲン・グローバク(ノルウェー)との差はわずか0・6秒の僅差。「金メダルに近いところまでこられたけど、最後は残っていなかった。力不足ですかね」と振り返った。

14年ソチ、18年平昌(ピョンチャン)大会では複合個人ノーマルヒルで銀メダル。悲願の金メダルを目指した4年間だった。この4年間について聞かれると「今まで一番厳しい4年間だった」と振り返った。「正直、きつかった。どんどん自分のパフォーマンスが出せなくなることが多くなって。メダルすら厳しいかもしれないという気持ちもあった。ソチ、平昌に向かうような自信もなかった」。

この日の激しいデッドヒートには「金というメダルは見せられなかったけど、コンバイン(複合)はおもしろいというレース見せられてうれしい」。銅メダルについては「色は求めていた色ではなかったけど、形が残るもので良かったなと思います」と話した。

個人種目は終了したが、団体戦が控えている。「日本チームはみんないいジャンプをしている。いい位置につけて折り返せば、今日みたいにチャンスが巡ってくる。いいジャンプをして、一丸となって、メダルを取れるように頑張りたい」と意気込んだ。