五輪3度の優勝を誇るショーン・ホワイト(35=米国)は4位で表彰台を逃した。1回目は72・00点、2回目は85・00と得点を伸ばし、4位に着けた。逆転をかけた3回目は2つ目のトリックで転倒。北京五輪を最後に引退を表明しており、冬季スポーツを代表するスター選手がそのキャリアを終えた。

06年トリノ五輪で初優勝し、10年バンクーバー五輪で連覇を達成。14年ソチ五輪では4位に終わったが、18年平昌五輪では平野歩夢(23=TOKIOインカラミ)と歴史に残る激戦を制し、3個目の金メダルを獲得した。競技後は優勝した平野歩と抱擁を交わし「アユムと(銀メダルの)スコッティと(銅メダルの)ヤン、素晴らしいライダーを誇りに思っています」と祝福した。

昨年12月下旬に新型コロナウイルスに感染。1月8日のW杯では予選で足首を痛め、決勝を棄権するなど、アクシデントに見舞われたが、米国代表入りにこぎ着け、5度目の五輪の舞台に立った。頂点には届かなかったが「それは旅でした。とても幸せです。心から感謝します。スノーボード、ありがとう」と涙を流しながら、競技人生を振り返った。