500、1000、1500、3000メートルと団体追い抜きの女子5種目に出場する高木美帆(27=日体大職)らが当地で初練習を行った。

日本選手団の主将として29日の結団式に参加し、前日30日に到着。この日が会場では初滑りとなり、氷の感触を確かめながら約1時間の調整を終えた。

練習後は記者団の取材に対応。「会場の大きさは思った以上。色合いも、私の好みの青系で落ち着く。居心地がいい」と、会場の通称アイスリボンに対する好印象を口にした。

氷についても「予想していたより悪くなかった。もっと違和感があるかと思ったんですが、滑りやすい。結構、大事なことかな」とこちらも現時点では問題なさそうだ。

中学生だった10年にバンクーバー五輪初出場も結果を残せず、続く14年ソチ五輪には出られなかった。前回18年平昌五輪では金銀銅メダルを獲得。この日は「こんな感じだったなあ」と大舞台を思い出し「バンクーバーのことは覚えてなかったので(平昌が)初めて出た感覚で。今回は選手村のこととか思い出したり、TEAM JAPANの一員であることが身に染みたりしています」と語った。

そのTEAM JAPAN(日本選手団)主将を務めることには「主将としてできることは、そんなにないので。いちアスリートとして、できることにフォーカスしたい。それが(大役の全うに)つながっていくといい」と、あとは決戦の地で結果を求めていく。

今大会、自身初となる五輪500メートルにも出場。5種目参加は06年トリノ五輪の田畑真紀(1000~5000メートルの個人4種目+団体追い抜き)以来、500メートルを含む5種目では92年アルベールビル大会の橋本聖子以来の挑戦となる。【木下淳】