リオデジャネイロ・パラリンピック陸上男子走り幅跳び(切断などT42)銀メダルの山本篤(35=新日本住設)に、思わぬ難敵が現れた。同大会銅メダルで、7月のロンドン世界選手権では山本の3連覇を阻んだダニエル・ワグナー(デンマーク)が、山本同様にスノーボードで来年3月の平昌(ピョンチャン)パラリンピック出場を目指していることが29日までに分かった。

 この日、千葉県内でランニングクリニックに参加した山本は「知ってます。情報はチェックしてますから」。11月にオランダ、フィンランドでW杯4大会を転戦するが、スノーボードでも世界選手権出場経験を持つワグナーも参戦する可能性がある。好成績を挙げて招待枠での代表を狙う山本に、陸上の宿敵が雪上でも立ちはだかることになった。

 「一緒に平昌に出られれば話題になりますね」。先週の中国合宿で滑りを最終確認し、11月7日に日本を出発する。