陸上女子100メートル障害(ハードル)でパリオリンピック(五輪)代表の田中佑美(25=富士通)が“ブービー”からの逆襲を誓った。

17日、オンライン会見に出席。今月上旬に確定した五輪出場資格に関する世界ランキングで39位となり、パリ出場圏内の40位以内に滑り込んだ。初の五輪代表入りに「ギリギリでの出場」と苦笑い。「出場して終わりではなく、どこまで記録が伸びるか分からないという強い気持ちで臨んでいけたら」と意気込んだ。

6月30日の日本選手権決勝では自己2番目の12秒89をマークも、優勝した福部真子(28=日本建設工業)に0秒03差で競り負けた。代表入りは他国の動向次第となり、その日は深夜3時まで世界ランキングをチェック。ランキング確定日の7月2日には何十回と世界陸連(WA)の当該ページをクリックし、ようやく3日深夜1時に初五輪の吉報を受け取った。

シーズン前半には「タヌキの皮算用じゃないですけど、五輪の出場権を手に入れたつもりで考えていた」という。ただ、五輪シーズンにピークを合わせてきた海外勢が世界ランキングを上げていき「そんなに簡単なことじゃないと突き落とされた」と、夢舞台への道のりの険しさも思い知った。

初の主要国際大会となった昨夏の世界選手権は、13秒12で予選敗退。この夏は1年前の雪辱にも燃える。「去年は世界陸上という舞台に対して舞い上がらないようにしようとすごく考えていた。(今夏は)現地に入ってからも、心はたくさん動くと思う。そういったことを素直に受け止めて、素直に表現するパリ五輪になればいいなと思う」と思い描いた。【藤塚大輔】