初出場の田中佑美(25=富士通)は12秒90(無風)で2組5着となり、予選突破はならなかった。スタートで飛び出して果敢に攻めたが、7台目のハードルで抜き足をひっかけてバランスを崩してラストの伸びを欠いた。

準決勝進出条件は各組上位3着+4着以下のタイム上位3人。21年東京五輪の予選で寺田明日香がマークした日本人五輪最速記録の12秒95(追い風0・3)を上回ったが、タイムで拾われず。8日の敗者復活戦に回った。

予選突破はならなかったが「前回(23年)の世界選手権はスタートで出遅れたので、今回は最初から出て攻めに攻めようと思っていた。途中で激しくハードルをぶつけてしまったが、それさえなければ3着に入っていたかと思うと、12秒90も悔しいタイムになるんですが、世界大会で自分の力を出すチャレンジは一つクリアした」と田中はレースを冷静に振り返った。

7月2日に確定した世界ランキングで39位となり、パリ出場圏内の40位以内に滑り込んだ。“ブービー”での出場権にも「出場して終わりではなく、どこまで記録が伸びるか分からないという強い気持ちで臨んでいけたら」と意気込んでパリに乗り込んだ。

6月30日の日本選手権準決勝で自己記録を0・04秒更新する12秒85(向かい風0・3メートル)の自己ベストをマーク。決勝でも自己2番目の12秒89で走ったが、優勝した福部真子(28=日本建設工業)に0秒03差で競り負けていた。

初の主要国際大会となった昨夏の世界選手権は13秒12で予選敗退。パリは雪辱の舞台でもある。「(予選ではハードルに)ぶつかるほど挑めたということなので、考えすぎずに敗者復活戦に臨みたい」と気持ちを切り替えていた。