期待されたメダルを逃した。今大会から新たに採用された新種目、競歩混合団体で川野将虎(25=旭化成)、岡田久美子(32=富士通)組は2時間55分40秒の8位入賞にとどまった。川野は「海外のレベルの高さを改めて実感した」と力の差を受け止めた。
4月の世界競歩チーム選手権で、岡田は男子20キロ競歩代表の池田向希と組み、銀メダルを獲得。その時にマークした2時間57分4秒を超える好タイムだったが、メダルは遠く「世界競歩と比べても断然速い高速レースになって、対応できなかった」と唇をかんだ。
男女1人ずつの計2人がチームを組み、42・195キロを4区間に分けて男子→女子→男子→女子の順につなぐ。岡田は今回、女子20キロの出場を辞退し、新種目でのメダルに懸けていた。3度目の五輪となったパリを「オリンピックは最後」と挑んだが悔しい結果に「自分の力不足で差がついてしまった。やりきったという気持ちと、複雑」と涙。今後については「オリンピックのことしか考えていなかったので、来年のことについてはコメントを控えたい」と話すにとどめた。
○…高橋和生、柳井綾音組は2時間58分8秒の13位だった。高橋は「1本目で先頭集団について行けなかった」と悔やんだ。柳井は混合団体に備えて個人種目の出場を辞退したことで、SNS上で「身勝手」などと批判を受けていた。自身のXに「傷ついた」と書き込んでいたが、「JOCの方が支えてくれた。応援してくださる方も『頑張れ』とコメントしてくださったので、感謝の気持ちでいっぱい」と話した。
○…日本陸連の今村文男シニアディレクターは、強化の必要性を痛感していた。優勝したスペインチームは2時間50分31秒で日本勢トップと5分以上離された。女子選手が個人種目を出場辞退した上での苦しい結果に「上位の選手は個人種目に出た後で結果を出している。選手が多くはない日本の事情を考えると、距離を伸ばす中で適性を見つけてあげるのも1つ」とした。岡田、柳井はともに「(2種目出場は)自分の力的に厳しい」と自覚した上で、混合団体に専念する決断を下していた。



