【パリ=藤塚大輔】村竹ラシッド(22=JAL)が日本勢同種目初の決勝進出を決めた。
第1組で13秒26の4着となったが、3着以下の全選手の中でタイム上位2人に入る条件を満たし、準決勝を突破。世界選手権3連覇中のホロウェー(米国)や21年東京五輪金メダルのパーチメント(ジャマイカ)らと同組となった中、初出場ながら力を発揮した。
「この世の終わりみたいな気分で待ってて。残りの2組での結果次第で、首切られるか切られないかみたいな感じで。自分ではどうにもならない状況が本当に心苦しくて。でも無事に通ったので良かった」と安堵(あんど)の表情を見せた。
泉谷駿介(24=住友電工)は第3組で3着の13秒32。村竹が全体8位で、泉谷は同9位と明暗が分かれた。
村竹は日本記録(13秒04)を保持する実力者。小学5年から陸上を始め、松戸国際高3年時には110メートル障害で全国高校総体を制した。順天堂大(順大)3年時の22年には世界選手権に出場。4年時には順大の2学年先輩にあたる泉谷駿介の日本記録に並び、今年6月の日本選手権では今季世界6位タイの13秒07で初優勝していた。
決勝は8日(日本時間9日)に行われる。
「日本記録も更新したいですし、メダルも取りたいですし、12秒台も出したいですし。決勝の舞台で達成したい目標はいろいろあるんですけど、空回りせずに冷静に走って、その上でメダルが取れたらいいかな」と見据えた。
◆村竹ラシッド(むらたけ・らしっど)2002年(平14)2月6日、千葉・松戸市出身。跳躍競技の経験があるトーゴ人の父と日本人の母のもとに生まれ、相模台小5年で陸上を始める。松戸一中1年時からハードル種目に専念。松戸国際高3年時に全国総体男子110メートル障害優勝。順大3年時の22年に世界選手権代表。24年4月にJALへ入社。好きな食べ物はプリン。身長179センチ。



