五輪の歴史で初めて、難民のメダリストが誕生した。女子ボクシング75キロ級シンディ・ウンガンバ(25、英国)は4日、準々決勝でダビナ・ミシャル(フランス)に5-0で判定勝ちして準決勝に進出。銅メダル以上が確定した。
「全世界の難民の皆さんに言いたいです。夢をあきらめないでほしいです。努力すれば、かなわない夢はありません」と、試合後のインタビューで、1億人とも言われる世界中の難民へメッセージを送った。
16年リオデジャネイロ五輪から難民チームが出場することになり、初の快挙となった。ウンガンバは11歳の時、母国カメルーンを離れて英国へ。そこで難民書類を紛失し、拘留されることもあった。「英国に渡った時は苦しかった。英語もできなかったし、内気な性格だったが、ボクシングと出会って、大きな力をもらった」と振り返った。
21年に難民認定され、五輪への道が開けた。パリ五輪では、旗手として37人出場した難民を代表した。
同性愛者で、同性愛が不法なカメルーンには凱旋(がいせん)できない。9日にはパナマ代表アテイナ・ビロンと準決勝を戦う。「金メダルを目指して走って行きます。その過程で、全世界の難民に希望のメッセージを送り届けたい」と意気込んだ。



