【サンカンタンアンイブリーヌ(フランス)11日=木下淳】日本勢16年ぶりに決勝の舞台に立った中野慎詞(25=日本競輪選手会)は、最終4コーナーで落車し、棄権となった。最終順位は4位タイだった。日本発祥の種目で、史上初の金メダルに挑んだがあと1歩及ばなかった。
レースは、抽選でペーサー(誘導)の後ろとなる先頭からスタート。道中は2番手と絶好の位置を確保し、最後は3番手争いとなっていたが、最終4コーナーでサロム(マレーシア)と接触し落車、無念の棄権となった。
中野は「悔しい気持ちの方が強い」と口を開いた。落車のシーンを「マレーシアの選手が僕に寄りかかってくるような。そこでバランスを崩したのが落車の原因。耐えられれば良かったが、耐えられなかった。それだけ自分に余裕がなかった」と自分を責めた。そして「落車しないでしっかり行けていれば、という部分はあるが、実際届いていないので、それは実力なのかな」と、振り返った。
なお、落車により左鎖骨骨折が判明。帰国後に手術を行うという。それでも左肩をつった状態で取材エリアに現れて応じ「今、エックス線検査を受けてきたんですけど、もう完全に折れていたので。帰国後は治療に専念したい」と説明した。以前、右の鎖骨も折っており、反対の肩も大舞台でダメージを受けた。
太田海也(25=日本競輪選手会)は準決勝で失格となった。
◆中野慎詞(なかの・しんじ)1999年(平11)6月8日、岩手県花巻市生まれ。早大卒。中学までアルペンスキーに打ち込む。紫波総合高で自転車を始め、早大在学中にナショナルチーム入り。日本競輪選手養成所を特例となる早期卒業し、22年元日の初出走からデビュー30連勝の新記録を樹立。23年英・グラスゴーでの世界選手権ケイリンで銅メダル。176センチ、84キロ。血液型A。



