パリオリンピック(五輪)に出場するサーフィン男子の五十嵐カノア(26)が、幼少期の自身へ最高のライディングを届ける。24日(日本時間25日)、会場となるタヒチ(フランス領ポリネシア)で記者会見に出席。28日開始の競技へ向け、「体の調子もメンタルも自信がある。1週間は五輪に集中するだけ」と気を引き締めた。
会場となるチョープーは危険な波で知られ、世界最難関とされるポイント。10歳の時に初めて訪れた際は「1本目から波にのまれてすごく苦しかった。もう本当に一生やりたくないと思った」と振り返る。それでも、努力を重ねて乗りこなせるようになり、今では「一年中来られるチャンスを探しているくらい」と笑う。思い出の地での目標は、東京五輪の銀を超える金メダル獲得。「一番乗りづらい波に乗っているというところをカノア10歳に見せたい」と、白い歯をこぼした。
成績を残すためのポイントには「波選び」を挙げた。予選ラウンドでは、2~30分程度の各ヒート(試合)を4~5選手で競うため「30分でいろんな波が入ってくるけど、点数が出る波を見つけることが大切」と説く。現地の練習では、高得点のために波の見極めに注力しているといい「相手に良くない波にいってもらうようにするとか、一番フォーカスしている部分」と勝利へのカギを明かした。
五十嵐は、昨年6月のワールドゲームズ(WG=世界選手権相当)でアジア勢トップに立ち、日本男子最速で2大会連続の五輪切符を獲得。今大会には初出場の稲葉玲王、オレアリー・コナーとともに出場し、リーダーの役割も担う。「みんな仲がいい。みんなの力を集めて、自分のためにメダルを取りたいと言うより、チームで優勝したいという思いが強い。チームと一緒にできることが幸せ」と話した。「目標は、五輪前日に『もうこれ以上はできない』と言うこと」。最高の状態で当日を迎える。



