【パリ27日=松本航】競泳女子100メートルバタフライで、2大会ぶりに個人種目出場の池江璃花子(24=横浜ゴム)が、準決勝で敗退した。1組6着の57秒79にとどまり、全体12位。上位8人の決勝進出を逃した。

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池江の目は潤んでいた。「本当に一生懸命練習してきて、すごく頑張ってきたつもりだったけれど『この約1年間の努力って、何なんだろう』という結果。悔しい気持ちと疑問。そういう気持ちでいっぱいです」。昨秋に王国オーストラリアへと拠点を移し、実力者に囲まれて水泳に向き合ってきた。準決勝敗退をすぐに受け止められなかった。

前半は26秒36の3番手。大歓声に包まれ「前半突っ込んだつもりだけれど、ちょっと内容が分からない」と無心だった。外の1レーンから懸命に追うが、詰め切れず57秒79の組6着。目標は56秒86で5位入賞した16年リオデジャネイロ五輪の自分だった。高校1年生当時に届かず「『何でだろう…』という気持ち。こんな形で個人種目が終わってしまったのは、すごくショック」と肩を落とした。

今後はリレー種目への調整を続けるが、個人では4年後の大舞台を見据えた。

「決勝に残らないと戦いって始まらない。戦いのスタート台には立てたけれど、戦えずに終わってしまった。4年後、リベンジをしに、ここに戻ってこようという気持ちになりました」

28歳の夏へ、もどかしさと悔しさが出発点となる。