五輪で初めて決勝に進んだ荒井祭里(23=JSS宝塚)は、合計314・45点で9位だった。

4本目まで65点前後にまとめ、安定した演技を披露してきた。しかし、最終5本目は難易度3・2のひねり技。最後の着水でしぶきが上がり、54・40と得点を伸ばすことができなかった。しかし演技後は笑顔で手を振り、決勝の舞台で戦い抜いた充実感を見せた。

「自分らしい演技が出せた。集中して、いい緊張感で飛べた。(8位内の)入賞が目標だったので少し悔しいが、しっかり世界の舞台で戦えた」

5日に行われた予選は3回目の後ろ宙返り技で回転し過ぎるミスをしたが、準決勝はまずまずの入水を決め、目標だった決勝へ。この日を見据えて入念にリハーサルを繰り返してきたことが実り「試合にうまく入れた」と胸を張った。

準決勝は午前の予選から約3時間後。ウオーミングアップで体の可動域を入念に確認し、動きが良くなっていると判断した。3回目は、膝を予選よりぐっと曲げてから飛び出した。下半身に力を入れることで回転をやや抑え、入水のタイミングをうまく合わせた。

重圧で硬くなって予選落ちした東京五輪を反省し、約1年前から本番の流れを想定して練習してきた。予測できる体の動き、それに伴うアップ開始時間やメニューなど、あらゆるパターンをシミュレーション。その意気込みを最後まで貫き戦いを終えた。