パリ五輪卓球女子代表の平野美宇(24=木下グループ)が、同世代と大舞台で飛躍する。18日、羽田空港から事前合宿地のフランス・アミアンに向けて出発。初出場のシングルス、前回銀メダルの団体出場を前に、親交がある競泳女子の池江璃花子(24=横浜ゴム)との再会を待ちわびた。白血病を経て3度目の五輪に臨む友の諦めない姿からも刺激を受け、目標のメダルを目指す。

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午前6時半過ぎ、早朝のチェックインを終えた平野が静かに闘志を燃やした。選手団の公式ウエアで全身をまとめ「前回は団体に出させてもらって、協会に(3枠目で)選ばれた立場。今回は自分で勝ち取った。成長したと自信を持って、パリに臨みたい」と決意を示した。ともに移動した同い年の早田ひな、高校1年生の張本美和とともに、金メダルが期待される団体戦へ「中国が強いのは変わりないけれど、どこの国も強くなっている。1戦1戦、決勝の気持ちでやっていこうと思います」と誓った。

総仕上げはフランス北部アミアンでの合宿だ。同地では一足早く競泳日本代表も事前合宿を張っている。他競技との交流の話題になると、真っ先に「池江璃花子選手とはずっと連絡をしていたけれど、本番前でなかなか会えていない。今回会えたらうれしいです」と名を挙げた。かねてフィギュアスケートで22年北京五輪代表の樋口新葉らとプライベートを過ごし、気心知れた仲。昨秋から池江がオーストラリアを拠点にしてきたが、事前合宿や選手村などで再会ができそうだ。

「どの競技も順風満帆なことはなかなかない。(池江は)それをさらに体現しているというか、諦めないことは大事だと思わせてくれるアスリート。池江選手だけでなく、学びを大切にしながら、強くなっていけるように頑張りたいです」

悲願の金メダルへ、強豪中国など大きな壁が立ちはだかる。窮地でも諦めない-。大切な心構えを忘れず、パリで輝く。【松本航】

▽早田ひな(シングルス、団体、混合ダブルス)「オリンピックと名がつくことで(中国勢に)もっとプレッシャーがかかると思う。準備してきた3年間のものを、全て出し切りたい」

▽張本美和(団体)「結構オリンピックを感じてきた。(開会式は)セーヌ川で船に乗る。すごく楽しみ」

▽張本智和(シングルス、団体、混合ダブルス)「いい経験、悪い経験全てがパリのため。自分と仲間を信じて、後はやるだけです」

▽戸上隼輔(シングルス、団体)「(団体で)自分たちが100%、120%を出せればメダル獲得が現実的。中国に対しても勝つ気持ちを持って頑張りたい」

▽篠塚大登(団体)「団体戦までもう少し時間がある。緊張してしまうタイプなので、何かテーマを持って残り数週間を過ごしたい」