【パリ2日=松本航】卓球女子シングルスで世界ランク5位の早田ひな(24=日本生命)が決勝進出を逃した。準決勝で同1位の世界女王、孫穎莎(23=中国)に0-4で敗れた。通算16戦全敗。左手首から腕にかけてテーピングを施し「やれることを最大限やって、この結果になってしまった」と完敗に涙を流した。

最後は9連続失点で力尽きた。多彩な引き出しを持つ相手に主導権を握られ、サーブで迷う展開に持ち込まれた。第3ゲーム(G)は7-7と見せ場をつくったが、左腕も悲鳴を上げていた。「さすがに限界を感じたけれど、最後までプレーできて良かった」。前夜に準々決勝を戦い、石田大輔コーチは「腕全体に違和感が出始めた。半日でどこまで調整できるか、ちょっと難しかった」と明かす。ケアや痛み止めの服用など最大限の準備は尽くし、立ち向かった。同コーチもコート脇で見守り「勝ち負けというより今、どう自分が戦うかにはなったけれど、幸せな舞台。あそこに立てたのは、ひなの将来のためにも良かった」と評した。

3日には3位決定戦を控える。相手は準々決勝で平野美宇を破った同8位申裕斌(韓国)となる。早田は「明日もより厳しい試合にはなると思う。しっかり休んで、後悔しないように頑張りたい」と誓った。心身を整え、銅メダルを狙う。